全国オンライン無料相談実施中      ご予約はこちらから
日本の永住権取得に必要な収入条件について詳しく解説

日本の永住権取得に必要な収入条件について詳しく解説

日本の永住権(永住許可)を取得するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。その中でも特に重要なのが、申請者自身および家族が「安定して生活できる収入があること」を証明することです。この記事では、永住権取得に必要な収入条件や、収入証明に関する具体的な方法をわかりやすく解説します。

日本の永住権取得の条件とは?

永住権を取得するために満たすべき基本条件は次の通りです

1.素行要件

法令を守り、社会的に良好な行動をしていることが求められます。具体的には過去に犯罪歴や重大な交通違反歴がないことや、家族を含め資格外活動許可といった入管法上のルールを守っているかが含まれます。

2.独立生計要件

安定した収入があり、申請者自身および扶養家族が経済的に自立して生活できることが求められます。

3.国益に合致すること

日本社会に貢献していることが求められます。これは一定期間日本に住んでいることや税金や年金、健康保険といった公的義務の履行、保有している在留資格の在留期間が評価されます。

要件について詳しくはこちらの記事をご覧ください
日本で永住権を取得するための3つの重要要件:素行、独立、国益
出入国在留管理庁のホームページにある「永住許可に関するガイドライン」では法律上の要件として以下の3つを挙げています。 素行が善良であること 独立の生計を営むに足…
kuboshima-office.site

永住権を取得するために必要な3つの要件

永住権取得に必要な収入条件

日本の永住権取得において、具体的な収入基準は法律で明記されていません。しかし、出入国在留管理庁の審査では以下のようなポイントが重視されます。

1. 安定した収入の証明

・継続的な収入があることが求められます。継続的で安定的な収入は直近5年間または直近3年間、もしくは直近1年間といった一定期間の課税証明書で証明します。

2. 必要な収入額の目安

必要な年収は家族構成によって異なります。

例えば、

・単身者: 300万円以上が目安。

・家族がいる場合:単身者の年収に扶養家族1人あたり、50~70万円程度加算した金額が必要とされます。

・貯金が十分にある場合は、それも収入を補足する証拠になります。

永住権申請時に必要な収入関連書類

永住権申請を行う際には、収入や経済的基盤を証明するために以下の書類が必要です。

1.課税証明書

市区町村役所で発行される「課税証明書」が必要です。過去の所得状況を示します。

2.納税証明書

税務署または市区町村から取得する「納税証明書」は、適切に税金を納めていることを証明します。

3.在職証明書または確定申告書など

給与所得者の場合:会社等に勤務している場合には在職証明書を提出します。

個人事業主やフリーランス、会社経営者の場合:確定申告書や営業許可書、決算書や定款、登記事項証明書などが必要となります。

4.通帳のコピー

銀行口座の預金残高や収入の入金履歴を示すために使用されます。

必要書類についてはこちらをご覧ください
永住許可申請に必要な書類一覧と取得方法|完全ガイド
永住権とは、日本に住んでいる外国人が国籍を変えずに、在留期限に制限なく日本で暮らすことができる権利(在留資格 永住者)のことを指します。日本における在留期間や活…
kuboshima-office.site

永住許可申請に必要な書類一覧と取得方法|完全ガイド

永住権取得における収入条件のポイント

高収入が有利な「高度専門職ポイント制」

高度専門職として働いている場合、収入が高いとポイントが加算され永住権取得が有利になります。

例えば

・年収800万円以上:高度専門職ポイント制で高得点。(高度学術研究分野および高度専門・技術分野)

参考サイト:出入国在留管理庁ホームページ 高度人材ポイント制による出入国在留管理上の優遇制度

税金・社会保険料の未納はリスク

永住権申請の前に、以下を確認してください.

・所得税や住民税が未納でないこと

・住民税や健康保険料、年金保険料を適切に支払っていること

これらが未払いの場合は当然ですが、定められた期限を超えた支払いについても永住権申請が却下される可能性があります。

永住権取得を目指す際の注意点

1.収入が基準未満でも諦めない

・配偶者や家族の収入が十分であれば経済的安定性を証明できます。(原則、就労系在留資格の場合には申請者自身の収入で基準を満たす必要があり、配偶者などの家族滞在ビザによる資格外活動許可で得た収入は計算に入れることはできませんが、配偶者ビザといった身分系在留資格の場合、配偶者などが単独で基準を超えていれば申請者の収入が基準未満でも永住申請をすることができます。

・貯金も収入不足を補完する材料になりますが、それよりも重要なのは継続的で安定した基準以上の収入です。

2.安定性が鍵

・単なる一時的な高収入ではなく、継続的に収入が得られる職業や雇用形態、事業形態であることが重視されます。

・転職については、条件にもよりますが転職直後の申請は審査担当者に継続的で安定的な収入があると判断してもらうことが難しくなります。勤務実績を積むことにより継続性と安定性が認められますので1年以上勤めてからの永住権申請をお勧めします。

3.専門家に相談を

永住権の取得は、多くの書類準備や法律知識を要するため、専門家のサポートを受けることで成功率を大幅に高めることができます。具体的には、永住やビザ専門の行政書士に相談することで最新の法規制や要件を把握した個別アドバイス、申請書類の正確な準備、過去の事例や経験に基づく審査ポイント熟知した申請といった支援が期待でき、永住権の取得を成功に導いてくれます。

当事務所では無料相談を実施しています。永住権取得の可能性、手続きの流れ、サービス内容や価格についてご説明しています。是非、相談フォームからご連絡ください。

まとめ:収入条件を満たして永住権取得を目指そう

日本の永住権を取得するためには、収入の安定性や金額が大きな要素です。明確な基準はありませんが、目安となる金額を確保し、納税や社会保険の支払いを怠らないことが重要です。申請の際は必要な書類を揃え、事前準備をしっかり行いましょう。